陸上競技の特性

スポーツには様々な競技がある

陸上以外にも
野球、サッカー、バスケ、バレー、ソフト、水泳、卓球、テニス、スノボー、スケート、、
囲碁、将棋といった頭脳を競うようなものもある。(囲碁・将棋といったものはスポーツとは別のジャンルに分類されそうではありますが)

競技によっては小さいころから英才教育というもので若年層が比較的世界的に活躍する分野のものもあれば、身体的な成長がある程度ピークを迎えなければ世界で勝負しにくい競技というものもある。

卓球やスノーボード、フィギュアスケートというような競技に関してはわりかし若年層が世界のトップに立っていたりする一方で引きずり降ろされるのも早いという傾向があるように思える。

反対に陸上競技やサッカー、水泳、野球…というような体格や体力が求められるような競技特性を持ものは年齢的にも世界や国のトップで勝負するには年齢のピークはもっと後にずれ込む。
例えば、どんなに素質があって強い選手であっても‥100m11秒で走る小学生がいたとしてもそのタイムで世界陸上やオリンピックに出場できるか?と言われると出れるわけではない。

身体的な成長もある程度進み、肉体のピークを迎え技術との調和がとれて初めて日本のトップや世界進出できるという類の競技特性を持っている。

なので、小さいにある程度の競技レベルで競技することは自信や意欲につながっていいかもしれないが、そこでピークを迎えるようなトレーニング(大人と似たような専門性が高く厳しいトレーニング)を突き詰める必要はない。

筋肉や関節の成長がまだ途中の年齢にとってオーバーワークとなりすぎるような練習量を与えることは、選手寿命を縮めたりマインドの崩壊につながったりする。

年齢に応じて求められるトレーニングややるべき内容は当然異なる。

その年代に応じて適正な質・量のバランスがとれた練習を継続することが大切だろう。

例えば100mを走るという行為に対しても小学低学年だと17~20秒近くかかる。
大人にしてみると150m~200mが走れてしまうことになる。

それを何本もすると体はすぐに壊れてしまうし、精神の修行みたいな練習コンセプトになってしまって得られる情報や結果は大人の求めるものとは異なった着地になってしまう。

100m×3本を低学年にさせるということは大人でいうと200m×3本くらい走る感覚でいるくらいがいい。
大人で200m×3って結構長い秒数走る事になる。
その感覚を幼い子供に無理強いしたところで…って感じになる。

陸上問わず様々な競技において将来を見据えたメニュー構成や伸びしろの残し方というのは常に意識しておきたいものです。

専門性の高い知識や動きはもっと後からでも遅くないし、小学生・中学生にそこまで専門性の高い技術を求めたところで表現できないでしょう。

練習の目的をきちんと理解してそれが選手の位置と合致してるのか?は常に現場で見なければならない。