短距離を速く走る能力を高める上で、体を固める能力を育てていく
事が大切になります。
実際「体を固める」ってどういう状況なのか。
体を固めるイメージでよく例えられるのが、空気をたくさん入れたボールと
空気が抜けたボールを地面に落としてその返り(反発)を見るというもの。
当然、空気がたくさん入っているボールの方がよく弾むという結果を生むのは
イメージできるかと思います。
ただこれを走りで表現するというところまでリンクさせていく必要があります。
実際弾むというのは地面についてからの返り(反発)のことを言っています。
この瞬間、つまり接地の瞬間に空気が多く入ったボールを体で表現していくという事になります。
実際走っている最中、足が地面について(接地)、足が地面から離れる際(離地)までの間に膝も曲がるし、足首も曲がるという状況になります。
その場で反発をもらってジャンプするという状況とはシチュエーションは異なります。
ただその場で反発をもらってジャンプするという練習をするとき何が起こっているのかを大きく見て
見ると、
・足首の関節は接地の瞬間に大きく変化する事がなく小さな角度の変化で跳んでいる
・膝関節の角度も体重に負ける事なく、小さな屈伸動作で跳んでいる
・股関節角度も大きく変化することがなくお腹に力が入った状態で跳びはねている
という現象が起こっています。
これらの関節を地面に足がついてから離れるまでの間に潰れないようにする技術というのは大切な
技術になってきます。
まずはその場で上の3つを意識してジャンプする事。
そしてそれが崩れないように前方方向へ重心を進めていくことが大切になります。
かなり基礎的な話しになりますが、弾むという現象を言葉にするとこんな感じです。
この力を高めるために色んなトレーニングで強度を変えたり刺激を変えたりしながら
あらゆる状況でも崩れないようにしていく練習を積み重ねていくことで見えてくるものがあるでしょう。