速く走る上でよく「中心を意識すること」というポイントをよく伝えられる。
様々なスポーツでも辿りつくところ、自分の体をコントロールする上での意識というものは
そういうところなのかな(?)と思います。
ただどんなに速く走れてきても、調子が悪い時は末端(手先・足先)に意識が飛んでしまって、
中心を意識しづらくなることがあります。
これはどういう事なのだろうか?
おそらく、トレーニングを積む過程である程度パフォーマンスを特化していく段階で
その競技に必要な筋肉のテンション(個人差はある)があるように思います。
それが体調不良や故障で思うようにトレーニングが積まなかった場合に末端に必要な筋肉の緊張(テンション)が
なくなってしまうことによって末端から思った感覚が得られなくなることがある。
その結果、末端で調子が良かった時の感覚を得ようと努力する結果、意識が中心から遠ざかっていくという現象が
起きてしまうのではないかと私なりには解釈してます。
長い期間、競技を続けていく過程で必ずしもいつも一定にリズムで練習ができるわけではないし、
時期によっては故障したり風邪をひいて寝込んでしまったりと、、本来のバランスを崩してしまう要因はあり
パフォーマンスが崩れるタイミングは存在します。
それも経験だと考えて、そういう時に体のどの部分を意識すれば本来持っていきたい動きにもっていけるのか?
をアップや練習の中で模索していく。
そういう練習の積み重ねが体をコントロールしていく引き出しの多さへとつながっていくのだと思います。
競技を始めた瞬間はそもそも「中心を意識する」と言われても何をどうしていいか理解しがたいものがあるかと思います。
ただそういう意識から逃げてしまうと一生辿りつけない領域であるとも思います。
強烈な意識(集中力)とそれをイメージさせる練習方法。
ただ何気なく練習を消化するのではなく、一つ一つ丁寧に練習をする。(もちろん我武者羅にやることが大切な場面もある)
その積み重ねが中心の中でも細かく意識を分ける感覚の取得へとつながっていくのかもしれません。