2023年から変わると言われている中体連(部活)のあり方

今、部活動のあり方が変わろうとしている。
先に変化しようとしているのは中学生の部活。 高校の部活(高体連)はもう少し後になる。
この問題は中学教諭の残業時間の問題。業務量の問題がある。

陸上競技においては中学生にあがると多少のベース作りが必要になってくる。
高校レベルまで引き上げずとも、少しずつ専門性を意識しながらトレーニングに打ち込んでいく必要がある。
とはいえ、体はまだ出来上がっているわけではないので体を潰しにいくようなトレーニングを重視するよりは体の使い方や基礎体力の向上を故障のないレベルで行っていくという内容になる。

年齢に応じて専門性を高めていくと同時にどの専門性にあった体の作りこみやトレーニングへと変化させていくというフェーズを追っていく流れだ。

今の日本の教育課程は学校の拘束時間が非常に長くなってきているのに対して部活動の活動時間は地域によっては10分~30分程度という休み時間レベルの時間しか充当することができない地域があったりもする。(学校の教員によっては部活動に顔を出すこともなく『勝手にやっておいて』というスタイルも珍しくはない)
部活動に力を注いでいる学校もあれば、ほぼ放置している学校もあり学校ごとの競技力はじめ意識の
あり方は大きく違っている。

2023年から部活動への民間(地域スポーツクラブ)や部活動指導員の参入が提起されていたり、
実際に中体連の大会へ民間クラブの参入が可能になると言われている。(資格も多種多様で無資格者でも凄い人はすごいし、有資格者でも対してノウハウがないペーパー資格者みたいな人もいる)資格の優位性もあまりない。
それどころか部活動指導員(資格を取得したはいいが)の条件(対価)が安すぎる上に学校と連動して動かないといけないことがまたクラブチームの独自性・多様性を崩しにいくと懸念される。

週末の部活動を外部化している地域もあるが、そういった地域で上記のような問題点がスポットで出てきている。(生徒が教員やコーチに対価を払うとすると活動できない層がでてくるのも課題)

まだまだ中体連側と地域スポーツクラブのつなぎ目は整備されておらず、スポーツ庁はじめ国側が現場の問題を理解しきることなく変化させようと舵を切ったのはいいがリードする組織もなく各市町村に丸投げ状態の舵の切り方。
長崎県長与町立中の例

ある県では4~9月の上半期の外部指導員を務めた報酬が2万円台という地域もある。
専門職・技術職の評価はボランティアではない。(実際その方も「これじゃ誰もなりたがらないだろう」と言っている)

そりゃ「you are crazy」って言われる。
ボランティアで土日削られて 誰が喜ぶ?家族は? それで納得いくのは一部の人かもしれない。

まして今、全国的に成長拡大しているクラブチームの指導者の多くは20~30年以上の競技実績があったり日本代表クラスもいたりする。
ちょっと陸上知ってますみたいなレベルの指導者とは積んできた経験やノウハウ、引き出しの数は桁違いだ。大舞台で戦うことの難しさ、地域大会にはない駆け引きの勝負強さを教える経験。
何もかもが違う。求めてきたものが違う。長く生きてきたから‥とかじゃなく、見てきた世界が違いすぎるように感じる。

その人への対価が半年勤務してたったの2万円だったとしたら‥その人の経験や価値に対しての侮辱だと言ってもいい。
完全に国・行政のミスリードになる。

雇う側、雇われる側も自分の経験を安売りするという世の中であるのはよくない。
(対価があるということはある程度の結果が求められるのでバランスが難しいところ‥)

こういう職種で動いているとちょっと教えて欲しいとノウハウを無料であるかのような
スタンスで話しかけられることが増えるのもまた事実であり安く見られ勝ちなのかもしれない。

ただある程度実績を残してきた選手の価値ってものすごく高いし、聞きたくても聞けるものではない。
欲しい人からすると対価を多く払ってでも聞きたいと思う情報のオンパレードだったりする。
その核心に迫るノウハウが聞きたかったのだ』と思わせる会話だったり‥そしてそういう影響力のある人の言葉というのはその人生の中でも大きな糧となり人生の軸になったり、生き方や決断を決める大きな要素になったりする。

実際、体力のある地域スポーツクラブやノウハウを持っているクラブはそこと絡むメリットがなさすぎるので参入しない可能性が高いように思う。どういう人が部活動指導員や外部コーチとして動くのか。
教員でもありながら部活をみたいという教員に対して『対価』を支払う仕組みへ移行していくのか。
(問題解決にはなってない)

現時点具体的な落とし込みが中体連からあるわけではないが、少しずつ整備され各競技にあった(多様性・独自性)を理解しながらの変化を遂げていくのだろう。

多くの課題が残る中で解決されている点は非常に少ない。

日本国内におけるスポーツの価値、教育のあり方(足並み揃えて進みましょう・平均的なポジション取りで生きる・決められたルート)、 海外との差(先進国)との差がどの程度あるのかを把握しながら指導者の実績や経験を踏まえてある程度均衡がとれた位置での社会的評価を作り上げていくと同時にクラブチームが自己の価値を安売りしないようなマーケティング戦略・価値の創出を早期に行うことで今の時代に取り残されない独自性・多様性を持って勝負していくことができる。

クラブのあり方も勿論だが、選ぶのは自分自身。そしてそのコミュニティの中で何を求めどういう
自己啓発を求めるのかも結局は自分自身に委ねられる。(マインドセット)

学校教育が昔ほど絶対的なポジションになってきていない現代社会において、独自性を高め秀でた子供を育てるにはまたそれなりに違った道を選ぶことも状況に応じて必要なのかもしれない。

コロナ禍でのスポーツ競技レベルの各地域や所属コミュニティの性質による乖離、不登校児の増加‥
子供たちを高いところへ引き上げるにはそれなりの決意と決断が必要なのかもしれない。
(与える側・与えられる側)

そしてその局面は今まさにこの現代社会において求めれる知見であり、舵を自分自身できっていける
能力が今後求められるのだと私は確信している。

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