スパイクの進化と競技力

ここ3年足らずで陸上スパイクの進化が驚くほど進んでいる。

20年前では日本の国内における陸上競技者のほとんどがアシックス・ミズノの2メーカー
スパイク・ランニングシューズを着用していた。

現在でも選ばれ続けているというのは事実としてありますが、なんといってもここ数年での
NIKEの一人勝ち感は否めない。

ランニングシューズでは厚底の先駆者として。
スパイクにおいても厚底シューズの先駆者として現在トップアスリートの中でも決勝に残る選手の
8割~9割がNIKEというスプリント事情がある。

これは日本国内にとどまらず、海外でも‥。


NIKE maxfly(マックスフライ) 約2万円(入手が難しく転売ヤーから購入するケースが多い)

反発素材としてカーボンを使うだけではなく、前足部にAirを入れてくるという憎たらしさ。(笑)
こんなイノベーションされたら残されたメーカーも後追いせざるを得ない。

追従するように、adidasがライトストライクPROという反発素材をつかったSP2というスパイクを
発売し人気を集めている(希少価値が高く入手困難) 定価約2.8万(入手が難しく転売ヤーから購入するケースが多い)
adidas
PUMA 
NB(ニューバランス)
アシックス
ミズノ


各社が技術にしのぎを削ってスパイクの進化は陸上歴史上で最も過激になってきているように思う。
どのメーカーも前足部にそれぞれに得意とする分野での反発素材を使い厚みを出し、アッパーの角度やフィット感を追求し展開している。

実際、ある一定の技術と体力(筋力)が備わってきたアスリートにはそのスパイクがハマり出し、記録
ラッシュが続いている。

自分に合ったスパイクを作る時代から性能の高いスパイクに自分の技術と体力が合うように作りこんでいく時代へ変わったのではないかと思う。
重心の高さ、カーボンを使うことによる硬さ(しならない分難しい)、反発素材の沈み込みによるタイミングのラグへの処理能力など‥

今までのスパイクとは全く別物と感じながら対応していかないといけないので履いたからといって必ずしも早く走れるわけではないというのも事実としてある。

小学生ではこういったスパイクを履いている選手は少ない(サイズがないという問題や高価すぎるという問題、扱う能力がないという問題)がある。
ただ中学生の全国大会レベルになってくるとかなり多くの選手がこういったスパイクを履いている選手を多く見かけました。(記録が上がっているかは疑問ですが)

走り方やトレーニングも日々進化していき効率が求められる時代になってくる中で、
すくなくともスパイクのアシストを受けて走れるように工夫しながらトレーニングを進めていくことも視野に入れてシューズの選択やトレーニングの選択を行っていく必要がありそうだ。