速く走る上で「接地」がすべてと言われる事がよくある。
どの様にに足がついて、どの様に抜けていくのか。
ただそこには矛盾のようなモノが存在して、末端主導であってはならないということ。
意識の中で「あ!接地を意識するんだ!足先に全意識を集中しよう」という身体のコントロール方法というのはいいパフォーマンスをうむ可能性が減る。
いい接地を生むためには「中心」
つまり大きな筋肉を使って末端の接地の部分をある程度結果にする必要がある。
実際、接地から離地の局面において足関節、膝関節の関節角度は変わらない(固定)されているようなキックが一番効率がいいというデータがある。
だからといって膝を固定しよう。足首を固定しようといっても、接地-離地の局面という一瞬の出来事でそれを意識するのは困難であるし、単純にそのポイントに焦点をあててアプローチするのはナンセンスかもしれない。
バイメカの中でそういった結果が出ていて、その結果に対してどういう方法論でアプローチしていくかというのが重要になる。
そういうキックを安定して出すための意識とトレーニング。
このメカニズムを把握してゴールを見据えてトレーニングを組んでいくのとそうでないのでは全然違ったゴールへ歩いていく事になる。
疾走動作とレース構成 どの部位を使って勝負していくのか。
どこまで身体の動きを自動化してシンプルな回路で身体を動かせるか。
ただぼんやりと練習したり、全然ゴールを知らずにトレーニングしているのとでは導き方も、自分自身の持っていき方もどうしても変わってきてしまうもの。
ドリル一つとっても、流し一つとっても…みんなが同じメニューをやっている。
問題なのは「何を」でなく「どのように」ということ。
だからどんな練習してるの?というのは二の次。
どうやってんの?どんな意識でやってんの?そこからどんな感覚が得られるの? の理解がパフォーマンスを確実に高める。
今私が沖縄で陸上を教えはじめたのはそこが一番大きいかな−と思います。
スプリントに関しては少なくともそこをある程度伝える事ができる。
100m10″42 ±0 200m-0.9mの自己ベストのうち200mに関しては沖縄県記録と同じ。
そのあたりまでは感覚とセットで伝えられるかなと。
ここに至るまでに一流アスリートや教授に聞きまくったアドバイスやヒントもセットにして。
スプリントに特化するからできること。やる気ありきではありますが、全力でくるならば全力で答えたい。