姿勢の引き出し

・速く走る
・効率よく大きな力を出す
この2点は切っても切り離せない大切なポイントだと思います。

100mを速く駆け抜ける上で、どんなに体力がある人でも10秒間加速し続けるということは不可能。
どんなトップ選手でも加速から最高速。最高速から失速局面を迎える。

この中でどれだけ100mを省エネでかつ効率よく力を加えて推進力を得ることができるかで100mを速く走れるかどうかが変わってくる。
力を抜けば後半上がり続けるようなデータは作れるかもしれない。
しかしそれがベストパフォーマンスになるか?と言われるとそうはならないでしょう。

全力の中でもアクセルベタ踏みでタイヤがスリップしてるような加速だと後半の失速の幅はすごく大きくなるでしょうし、守りすぎてゆっくり加速すると最高速になるまでの時間がかかりすぎて勝負にならない。

限られた時間の中で自分の力を効率よく発揮していく。短い時間で地面に対して処理する能力をもつ選手がハイパフォーマンスを残すことができる。
そういう世界です。

・筋力がありません、瞬発力もありませんでもダメ。
・筋力(パワーはあります)しかし、瞬発力はありません もダメ。

筋力×瞬発力×持続力が必要な競技になります。そしてそういう練習をしなければなりません。
例えば100kgの重さをを地面から膝の高さまで上げるのに2秒かかるような性質の動きが必要か?
と言われると疑問。
スプリントを考える上では常に力×時間を考える必要です。

次に考えるべき視点としてはその100kgをどうやって上げるか?になります。

「例えばスクワットで100kgを上げるとします。」

筋力を増やしたい!!というゴール設定でやることも大切でしょう。
一般的にはそういう思考で筋力トレーニングする選手が大抵です。

ただ、筋肉がつくのはあくまで「結果」にする方がスプリントを極めようとする上では
近道なような気がします。

例えば姿勢を見てみると、一般的なスクワットの姿勢は腰のアーチを作り、
お尻を突き出すような姿勢をとり、膝がつま先から出ないように と教えられる。
これは臀部・ハムストリングスに効率よくきかせるために必要な姿勢だからそういわれる。
ただ、これが本当に力を使わずに力を発揮できる姿勢か?と言われると別の論点になってくる。

我々が目指すゴール設定は筋力をつけることではない。
効率よく自分の体を使って力を発揮できる姿勢を見つけて鍛えること!!!
これでしょ!
当然、そんな姿勢を探しながらトレーニングしていくと勝手に必要なところに
実践的な筋力がついていきます。
ウエイトはウエイト・技術練は技術練と分けない。動きとの乖離を生まないことが
トーレニングのテーマになると私は考えています。

そうすると、筋力を鍛える姿勢と効率よく自分・モノを動かす姿勢ではフォームの輪郭が違うような気がしませんか?

リフターの世界ではバーベルを担ぐ位置に対しても規定があります。
これはなぜか? 簡単に担げる姿勢があるからです。
スクワットをする上で効率よく担ぐには担ぐ位置、中心(重心)、末端(接地)位置の3点を結ぶラインを
遠ざけないこと。
つまり肩甲骨付近背中側で担ぎ過ぎると反則になるわけです。
でも我々スプリンターにそんなことは関係ありません。
楽に力を出せる姿勢と見つけることの方が、大切です。

このラインをいかに最短距離で結べるか?につきます。
この3点が遠ざかれば遠ざかるほど、筋にダメージが残り筋を使ってあげるということになります。

例えば重たい荷物を持つときに、足をとじてものを持ちあげる人はいないでしょう。(腰が壊れます)
相撲とりみたいに、足を広げ、かがんでから持ち上げるでしょう。
これが一番負担なく最短でものを上げられるから。

とは言え、こんなに姿勢競技で使わないのでこの感覚を10力が出せる姿勢だとすれば陸上用にセッティングして7.8の力が出せる姿勢を発見し徹底的に鍛えこむ。
これが競技に直結させやすいポジション探しの練習になると私は考えています。

ただ、どんな姿勢にもメリット・デメリットが存在する。

これはこれで狙った筋を鍛えられない可能性もでてきます。
それを解消していく方法をまた別でもっておく必要があるということ。

また筋を狙うトレーニングはトレーニングで別にノウハウとして持っておくことも必要でしょう。
絶対的なトレーニングは存在せず、意識とやり方とそのメリットデメリットを知ること。

一般的に進められている方法論に対して疑問をもって進めていくことが大切です。

教科書を見てもこんなことは記載されてないし、アスリートやそれをとりまく一流の人達から
学び、実践しアウトプットしていく側になる。

本当にいろんな方法論があるので、これは人それぞれでしょう。
所詮は「理論」なのでバイメカ的な結果に基づいたデータはありません。

朝原さんはじめ、パワーリフティングの日本トップ選手、、、等に聞いて実践してきた
トレーニングの考え方を簡単につづってみました。

姿勢も絶対的な姿勢を探しあてることは難しい。

思った通りに動けないから一流アスリートでも動きがばらつく。
ただ、一流はある程度自分を知っているからこの姿勢がだめだから今日はこれでいく
という引き出しを持っているからパフォーマンスのブレが少ないわけです。

ただこれは短期で習得できるものではないし考えて経験を積んで初めて見えてくる
ものなのでしょう。

種目一つとっても細部にまでこだわれば色んな考えや方法がある。

今日の記事ではそういうことを伝えたく、書いてみました。

 

 

 

 

 

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