陸上競技を行う上で年間で多い選手だと年間で10試合以上消化する。中には地方へ出て、大きな試合を消化する場合もある。
その大会の中でも選手によってその大会の位置付けや課題は変わってくる。
全試合を全力で挑んで合わせていくと、シーズンの後半戦では体力の貯金はなくなる。
調整では練習量を落とし体調を整えながら、イメージを高め動ける身体を作っていく。(心の準備も含め)というのがテーマになってくる。
練習のような位置付けで仕上がりをチェックする場合もあるけど、そればかりやっていくわけにもいかない。
自分のパフォーマンスを最大限に発揮する為には、どの程度事前に練習を積んでどのタイミングから疲れを抜いていくのかを見極めていく必要がある。
このタイミングは中/高では比較的、指導者が握っている事が多い。
若いうちは比較的回復も早く、調整をやりすぎると逆に動けなくなったりする事もある。
一方、ある程度の領域になってくるとトレーニングが積めている事は大前提で、ピーキング勝負になったりする。
ギリギリのラインで勝負するのに満身創痍で大会にでるというのは、スタートラインにつく前から既に負けているし、ハンデを敵に与えている事になる。
それが重要な試合になってくると、、一流はピーキングをほとんどミスしない。
それをコントロールできてるから一流と呼ばれているのかもしれない。
狙ったタイミングできちんと仕事する。
アスリートにおいては狙ったタイミングで成果を出せる事が一番大事な事だと思います。
私自身、高校時代の体調は調子って先生が握ってたように思います。
自分は漠然と今日は身体が軽い とか速く走れる とか思っていたけど、その理由を理解してなかった。
それに気づいたのは大学に行ってから。
ベストが同じくらいの選手に勝てない事があった。
何故?って考えはじめたのがきっかけ。
動きと結果の裏付け、練習量と回復期間、回復方法の選択。
これは、ピーキングに対して適当にやってるうちはたどり着く事はできない領域だと思っている。
筋肉の張りや可動域、寝起きの感覚、眠りの深さ、、立ったり座ったりする時の感覚。
様々なものを日誌などで数値化して行く上で、自分の位置を知る事ができる。
そういう取り組みが動きのまぐれを無くす。
このタイムは出るべくして出たになる。
自分を知り過ぎることがいい事か悪い事かは別として、自分自身で自分をコントロールしようとするのであれば、それくらい意識して考えて感じないと動きのムラが多い選手になる。
最終的にはコーチでも監督でもなく選手自身がパフォーマンスする立場になる。
自分で考え、何かを感じ体をコントロールできる。
そういう選手にいつかなって欲しい。
そういう経験はいつか人生でも役に立つ時がくるのではないでしょうか。