「100mを走る」ということにフォーカスして様々な動きを取り入れながら練習する。
ドリルや走練習、筋力トレーニングなど要素を複合させて練習メニューやコンセプトを
決めて指導を行っています。
陸上の練習の中には本当にいろんな練習があって、現代社会において様々な情報が発信され
混乱に陥りやすい環境であるともいえる。
その練習の一つ一つの要素をどれだけ『レース』という流れの場でアウトプットできるかが、
その選手の個人差で大きく表れるポイントだと思う。
小学生、中学生、一般とそれぞれ年齢や経験によって言っていることが理解できるできないの差があるのは
当然で、小学生にややこしい理屈を話しても結局は消化不良を起こして崩れてしまうことがある。
そうならないように、レベルにあった技術や質・量を考えながら練習を継続することで成長しやすくなる。
自分自身がこの練習をする時にどういう感覚になったのか。どういう結果を追い求めるのかをレクチャーしながら、
取り入れていく。
本題の『動作』ドリルも含めて各部位の使いかたや意識の仕方をレクチャーしたり説明することで動作の意識とそこから
生まれる感覚というものは自分を作っていくための「要素」になる。
ただその要素をいくらできるようになっても直接的には100mの結果に結びつくとは限らない。
よくあるのが、「なぜこのドリルしてるの?」とか「この意識ってどういう意味?」っていうのを
説明しないパターン。
こんな指導者いるかわからないけど。
筋力トレーニングも本当にその意識や動作でいいの?みたいなのは結構ある。
え?大きくなりたいの?速くなりたいの?みたいな‥
モアパワーが成果になる人もいるけど‥意外とそこは結果だったりする。
ちゃんとゴールを見失うことなく原点回帰しながら、要素をつないでいくことでまず動作を確立したり修正する上では大切な引き出しを増やす
事へとつながっていく。
実際、私自身小学生を教えていく中で、「こういう動きをするとこういう感覚になるね」っていう言葉を2年生に言われた時は驚いた。
この年齢でもここまで言葉で感覚を言葉でアウトプットできるんだな‐・・と。
私は無理でした。
レクチャーしながら動きを見せ、真似させて、、説明して・・を繰り返す。
これがまず動作を構築していく上では大切なポイントだと思う。
そして、その動作(断片的な点の要素)を結局はレースという『流れ』(線)で表現しなければ意味がない。
これは、経験も必要なのでイメージした通りの動きにならないことも多い。
ただ、私が陸上人生で体験してきたこれをできないと速く走れないという意識と感覚のポイントがある。
私が感覚として持っているのは11秒フラット 10秒8台 10秒5.6台 10秒4台前半 の動きの切り分けと説明。
フロックで出てしまう人もいるが、私はフロックでの10秒前半はなく‥大学4年シーズンの平均記録は10秒49。
自分の動きを知りすぎるのも正解とは言えない気もします…
それより早い10秒3台・2台‥理屈としてはわかるけど、私の体では表現することができなかった。
こんなマニアックな話もいづれは教え子とできたらな‐なんて思います。(笑)ピンピンにとがった専門的な話しとか・・
今様々な同年代のトップスプリンターが全国各地でスプリントチームを立ち上げようとしている。
10秒台の感覚というのはやはりその感覚に辿りついた選手しか説明できない部分でもあるように思う。
今後身近にいるトップスプリンターの感覚や動き、意識なども聞きながらトレーニングに反映しながら、
未来を担う子供たちのために少しでも力になれるように取り組んでいきます。