200mのセンス「藤光謙司」という男

ここ数年、毎年沖縄で冬季トレーニングをしている藤光謙司選手。今年は東京五輪があるということで、沖縄に長期滞在し走りだけでなく
身体的なトレーニングをきっちり行っていた印象を受けた。

東京五輪の延期が決まった瞬間まさに沖縄で一緒にトレーニングしていて、
積み上げてきたものをどこで試していけばいいか不透明で、、選考も含めて続々と中止が決まっていく中
「できることをやる」ということで当時、彼が沖縄県内で合宿をしていた一流メンバーを集めT-T(タイムトライアル)を
実施した。(3月)
※緊急事態宣言が発令される前(私は後押ししたい気持ちが強く、計測や撮影など手伝った)

懸命にトレーニングをしていて緻密に積み上げてきていた藤光の走りは「流し」すら既に
ついていけないくらい速すぎる領域まで達していただけに・・応援していた側としてすごく辛い。

同い年(30歳オーバー)とは思えないほど速く、陸上選手として世界大会の経験も豊富でノウハウ/センスも秀でたものがあり
私自身、彼を尊敬している。

私が関西で陸上をしていた時には200mを20秒前半で走る選手はおらず、200mの神髄みたいなものを聞いたり感じたりする選手って関西には
いなかった。

・200mの今の旬な走り方(レース構成)配分
・何を意識して走るか
・コーナーワークについて

感覚・意識的な部分(ノウハウ)をここに記載するのは避けますが、
20秒8~21秒1をさまよう選手と20秒1~5とベースが違う選手ではあきらかに感覚やイメージ‥が違いすぎるし、
自分が今までイメージしてきた200mの構成ともまた違った意識になる。

私は前者のレベルなので、20秒前半の感覚はわからない。

「本質」は競ってるうちは教え合わないけど、一線を退いてからは
色々と聞けるようになったし、言ってることも感覚とセットである程度
理解できた。

学生時代、日本インカレでは100mの決勝で8名で顔を合わせることはあってもライバル同士で
話すことはなかった。

本当に色々と話すようになったのは沖縄に移住してきてから。
そのほかのナショナルメンバーとの出会い・再会も沖縄にいなければ
実現しなかったのかもしれない。
その中でも藤光とは本当に毎年必ず会っていて、そこでさりげなく聞いた疑問や
意識・イメージ・感覚は私の頭の中にインプットされている。

今でも日本代表クラスのスプリンターとの交流がありそこで聞いたり見たりとなりで走ってみた私自身の経験、また
彼自身の生き様、思考や陸上に対しての思いも含めて次世代につないでいきたい。

心からそう思う。

次世代につなぐことはすごく大事!
でも今は彼自身・そしてもこの冬トレーニングをした選手達も
日本・世界の緊迫した状況の中でアスリートとしてできるトレーニングを実施して生活している。

それをまずは応援する。

この苦境を彼一人でもなく日本スポーツ界・世界のスポーツ界で一緒に乗り越えることができれば、陸上の価値・スポーツの価値というのは
必ず前進する。

私一人の力というのは、本当に微力ではあるけれど、これまで陸上をやってきた経験、ノウハウそして尊敬している
藤光の陸上のセンス・200mのセンスそしてスポーツと真剣に向き合っている一人の人間としての哲学的な要素
を含め、次世代に残していけるように彼と同じベクトルで進んできた?進んでいる?同期としてサポート・応援していき
次世代へとつなげていきたい。